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自律神経人は手を動かそうと思えば、動かせるし(運動神経:脳から体の各部への一方通行)、見たり、聞いたり、味わったり、痛みを感じたり(知覚神経:脳への一方通行)できますが、自分の意思では制御できないこともあります。 心臓を動かしたり、食べたものを消化吸収したり、体温を調節したりといったことです。 自分の意思では制御できないけれども、そのかわり、寝ているときでも、勝手に動いて生体を一定の環境に維持してくれています。こういったことを司る神経が自律神経です。 自律神経といっても、ひとつではなく、たとえば血管に対しても、2つの働きかけをします。 ひとつは緊張したり、運動したときは、血管を収縮させ、心臓を速く拍動させます。 もうひとつはリラックスしたり、運動をやめて休息しているときは、血管を拡張させ、心臓をゆっくりと拍動させます。 前者の、血管を収縮させる神経を交感神経といい、起きているときや緊張したときに活発に働きます。後者の、血管を拡張させる神経を副交感神経といい、寝ているときやリラックスしているときに優位に働きます。 人のあらゆる内臓器官・血管・汗などの分泌線は、この2つの神経によって制御され、バランスが保たれているのです。どちらも必要な神経といえます。 この2つの神経を制御しているのは間脳の視床下部というところです。まさに、生命を維持・制御する大元なのです。 哺乳動物は、周りの気温が変わっても、体内の温度を一定に保とうとする動物です。 そのためには、暑いとき、寒いときに応じて体内環境を調節しなければなりません。ここでも、自律神経がかかわってくるのです。 外気温が下がって体表面が冷えてくると、交感神経が活発になり、必要なホルモンを分泌するように働きかけます。たとえばアドレナリンなどです。アドレナリンは、心臓の拍動を速くし、血糖値を上げる働きがあります。 外気温が上がって暑くなると、これもまた交感神経が活発になり、体の熱を血液が奪い、体表を通過するときに熱を放熱します。 それでもまだ冷えないときは、交感神経が汗腺に働きかけ、汗を出して体表面をぬらし、そのことによって、気化熱が皮膚の温度を下げるようにします。 2つの自律神経は互いに相反する働きをして均衡を保っているわけですから、この場合の発汗作用に関しては、副交感神経は、汗が引くように制御する働きを担当します。 副交感神経優位になると、心臓は穏やかに拍動し、分泌線(汗・アドレナリンなど)は抑えられ、内蔵の働きは促進され、消化吸収が良くなります。 血液内ではリンパ球の数が増し、免疫力が向上します。精神面では、リラックスしているときでもあります。 つまり、運動しているときや外気温が変動するとき以外は、副交感神経優位のほうが心身にとって良いわけです。 反対に、普通にしているときに交感神経が活発すぎると、汗ばかり出て、消化吸収も悪く、血液内では顆粒球(これの死骸が膿で、万病のもと)の数が増してしまい、ストレスもたまってしまうのです。 ストレスがたまって、さらに進んでいくと、ついには自律神経失調症という症状になって、2つの自律神経のバランスがくずれ、さまざまな体の不調が起きてきます。 普段から有酸素運動を取り入れたり、栄養をしっかり摂る、さらには、睡眠を充分にとることが大事です。よく眠れない人は安眠の方法を参考にしてください。 足の裏を刺激したりするのも効果的です。マイナスイオンも自律神経を整え、副交感神経優位にし、リラックス作用などいろいろな効果があります。 |
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